ちどりあしHSP

ステータス低いスライムと化しているHSP気質の日常

車のクラクションは煽るためじゃない危険回避のためにある。

免許取得して数年後のことです。

とある場所を走行していました。

そこはちょっとした商業施設があったり分かれ道が近くにあったりして、見通しが悪いのに人の往来がある少し危険な道路でした。

用事以外では普段利用しない道であるため、スピードを落とし気味にし警戒して走っていました。

そんな中、道の左側から手を上げて歩き出したおばあさまが見えました。

もう歩き出してる。
横断歩道じゃないのに…!
仕方なく、さらにスピードを落としました。
ぶつかりたくはないですよね。

横断するのを待つしかないと諦めたわたしの車に、彼女は近づいてきました。

なぜ!?

予想外の行動に戸惑ったわずかの間に、彼女は助手席のドアを開け上半身乗り込んできました。

なに?なんで!?

見たこともない老女です。

老女は早口で言いました。
「◯◯病院まで乗せてって!」

ここから車で5分もかからないけれども。
通り道だけれども。

あなた知らない人!

普段からぼけっとしているわたしが呆然としてる間に、老女は車に乗り込んできてしまいました。

道路の真ん中であるため後続車の迷惑を考え、話し合いや拒絶でなく発進を選択した当時の自分を叱りたいです。


何が起きているのか?
頭の整理ができないまま走り出したわたしの横で、彼女は喋り続けます。年を取ると歩くのが大変だとかなんとか。


知らない人の車に、こんな強引に乗り込める元気があるなら、たぶんあなた全然歩けるよ。


得意技の「心を無にする」を発動し、目的地まで知らない人を乗せて走りました。

いま思い返すと、こわいですよね。お互いに。

老女といえど強盗だったら…とか、わたしが尋常じゃなくキレやすく暴力的で渾身のパンチを老女に繰り出すような人間だったら…とか。


そういったことはなく、無事に目的地に着いたことは幸いでした。数分間でしたが。

路肩に停め早く降りてくれと思っていたわたしに、老女は財布から取り出した小銭を強引に握らせようとしました。

これはタクシーじゃないんだ。

わたし「気にしないでください(いらない)」
老女「乗せてくれたから!(お礼)」

違う。乗って来たんだ。

なんとなく気持ち悪くて受けとりたくなくて、
「いや、ほんとにいいんで。そのお金でジュースでも飲んでください」
押し返した。

何言ってんだこいつ?みたいな目をして老女は降りて行ったけど、気持ち悪いのはわたし?間違ってるのはわたし?

しばらく不愉快だったし、運転するときは必ずロックしてたけど、いまなら同じことがあっても大丈夫。

弱そうな老女だったとしても、力強く盛大にクラクションを鳴らしてやります。
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